質量分析、メタボロミクス、データ解析

マススペクトルを判別することで、ある生命現象が起こっているのか?疾患であるか否か?を知ることが可能ですが、
分子メカニズム解明や、疾患マーカー探索のためにはマススペクトルを構成するピークのうち
どれが特異的に変化しているのか、またそのピークはどのような分子から成るのかを知る必要があります。
これには幾つかの方法がありますが、簡単なのは全てのピークに対して有意差検定を行うことです。

下図は2000本のピークそれぞれに対して、二群間で差があるかを検定した結果です。
単純に考えるとP値の高いピークほど、発現量が二群間で有意に変化している分子ということになります。


ある程度ターゲットのピークが絞れておりかつ、多群の場合には
下図のようにイオン強度の変化をヒートマップで確認したりもします。


他にも種々の手法を用いてピークごとの比較を行いますが、
ここではまだそのピークが何の分子から成るのかは分かりません。
(過去に同定したことがあり、頻出するピークであれば大凡どのような分子か推測することは可能)

分子を同定するためにはLCやGCによる展開と、精密質量が分析可能な装置による別の解析を行う必要がありますが、
高質量精度、高分解能、MSn分析が可能な分析装置にPESIを連結すれば、リアルタイムで代謝産物を同定し、
かつその経時的な変化を追跡することも可能です。


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